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  • 短期の職場体験「オープンカンパニー」 学生対象に初開催(栃木県社協)
    by 福祉新聞編集部 on 2024年10月10日 at 1:00 AM

    学部、学科を問わず大学院生、大学生を対象にした栃木県社会福祉協議会主催の短期職業体験「オープンカンパニー」が今夏始まった。参加は無料で、8、9月と来年2月の3クール実施する。1クール(3日間)、学生6人ほどの参加を見込み、県社協職員のサポートを受けながら職場体験などに臨む。県社協の仕事に関心を持ってもらうことに加え、学生に説明をする社協職員の育成にもなればと、研修委員会のメンバーが企画した。県内の社協を志願する学生が年々減っている現状もあり、人材確保にもつなげたい考え。 企画に携わった県社協の担当者は「就職先の選択肢の一つとして考えたいという学生もいた。将来的には希望する市町社協も巻き込んで内容を充実していけたら」と話した。 福祉新聞Web

  • 生き生きした高齢者を表彰「エイジレス章」「社会参加章」決定(内閣府)
    by 福祉新聞編集部 on 2024年10月9日 at 4:00 AM

    内閣府は9月8日、年齢にとらわれずに生き生きとした生活を送るエイジレス・ライフの実践者を表彰する「エイジレス章」と、高齢者の社会参加活動グループを表彰する「社会参加章」を決定した。 個人で表彰された愛媛県の宇野須美惠さん(87)は退職後から、民生・児童委員や人権擁護委員に従事。2012年には単位老人クラブを設立し、歌や体操を中心としたサロンも始めた。また、環境団体も立ち上げ、多くの地域貢献活動を行っていることなどが評価された。 団体として表彰された中城村老人クラブ連合会(沖縄)は、15年から市内3小学校と交流事業を実施。沖縄民謡の踊りを教えたり、高学年のスポーツテストを手伝ったりするなど幅広い活動が続いている。 福祉新聞Web

  • 県外学生対象のインターンシップ 福祉人材の確保目指す(徳島県社協)
    by 福祉新聞編集部 on 2024年10月9日 at 1:00 AM

    徳島県社会福祉協議会は今年度、県外の大学や短大、専門学校に通う学生を対象にした「福祉現場インターンシップ」を実施している。夏、冬休みの期間中、県内の高齢者施設や障害者支援施設で5日間以上の職業体験ができる。福祉人材の確保難が強まる中、若者の県内施設への就職につなげようと初めて企画した。 インターンシップは1日5~6時間、5日間以上。受け入れ先となっている県内の高齢者施設と障害者支援施設計57施設の中から、学生が職業体験してみたい施設を選んで県社協に申し込む。2万円を上限に旅費の助成を受けることができる。 夏休みは7月16日から9月末まで実施し、四国や関西の大学に通う県出身の学生が参加した。高知県立大1年の学生は9月9日から5日間、徳島県吉野川市の菊美荘デイサービスセンター(社会福祉法人白鳳会)で職業体験し、一緒に体操するなど利用者との交流も深めた。 冬休みも実施する予定で、期間は12月16日~来年1月14日。四国や関西、中国地方の大学などに周知している。県社協ホームページから申し込むことができる。 福祉新聞Web

  • 都立児相を目黒区に設置へ 都知事が新設検討を表明
    by 福祉新聞編集部 on 2024年10月8日 at 4:00 AM

    東京都の小池百合子知事は9月18日、2031年度までをめどに目黒区内に都立児童相談所の新設を検討することを明らかにした。 目黒区を管轄しているのは品川児相。同児相はこのほか品川区、大田区を担当するが、品川区は10月に区独自の児相を開設、区立児相の設置を見据えていた大田区は方針を見直して都立児相との連携強化にかじを切った。 区立児相の設置を目指していた目黒区だが、こうした状況に加え、児相職員の確保や育成に時間がかかることなども踏まえ、都立児相の誘致に方針転換。31年度をめどに都立児相の設置と来年度に都立児相のサテライトオフィスを開設することを都に要望していた。 都によると、目黒区に開設する児相は人口規模や地理的要件を踏まえ、目黒と、児童相談センター(新宿区)が管轄している渋谷の2区を管轄する予定だ。 都立児相は6月に開設した練馬児相を含め11カ所。都は多摩地域の児相再編を予定しており、31年度までに3カ所増やして7カ所とする計画だ。町田、武蔵野、福生市に設置する。区立児相は港、荒川、江戸川区など8区が設置しており、1日には品川区立児相が開所した。 福祉新聞Web

  • 障害ある子の母、ソーシャルワーク学ぶ 野菜販売で共生社会へ(横浜)
    by 福祉新聞編集部 on 2024年10月8日 at 1:00 AM

    重症心身障害者の母親が大学でソーシャルワーク(SW)を学んで社会福祉士を取得し、成人した息子や同じような立場の人の居場所にしようと、野菜の出張販売を始めた――。 通信制の星槎大(横浜市)は、そんな卒業生の活動を紹介するオンラインフォーラムを開いた。単なる卒後フォローではなく、「地域に不足する社会資源をつくり、共生社会の構築を後押しする」(同大社会貢献室)と位置付ける。 星槎大がフォーラム フォーラムに登壇した卒業生の1人、岡村正美さん(横浜市)は、重症心身障害の長男・勇輝さん(19)の母親。共生科学部福祉専攻(定員20人)を卒業し、2023年10月から貸しスペースで野菜を売る「おかむら笑店」を始めた。 屋号の通り、朗らかによく笑う岡村さん。しかし、勇輝さんが高校に上がるころ、市内の障害者施設はほとんど空きがない現実に直面し、「卒業後は行く所がなく、誰にも頼れないかも」と大きな不安に襲われた。 実習先で限界も知る 福祉を学ぶ必要性を感じた岡村さんは20年度、星槎大に入学。実習先の障害者施設で、サービスを提供する側に初めて立った。「もっとこうしたいと思っても職員配置の関係上、限界もある」と痛感した。 現在、生活介護事業所に週4日間通う勇輝さん。岡村さんが望んだ週5日はかなわないものの「通い先ゼロ」にはならなかった。それでも大学で学んだり、働きに出たりする同年代の男性と比べ、生活の幅は広がらない。 そのことに胸を痛めた岡村さんは、4年前に畑を借りて育てていた野菜を、生活介護事業所に通わない「隙間の日」に勇輝さんと売りに出た。 活動に賛同して一緒に売る人や顔なじみの客も増えた今、勇輝さんは誇らしげな表情を浮かべる。 卒論の指導に当たった堀越由紀子教授(ソーシャルワーク)は岡村さんを「障害のある息子の母親の視点と、国家資格を持つ専門職の視点でモノを見られる人」と評価。政府が推奨する「リスキリング」(学び直し)により、共生社会をつくることに貢献しているとみる。 福祉新聞Web

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